数字をハックせよ!民泊の稼働率を上げる前に確認すべき指標
民泊の始め方

数字をハックせよ!民泊の稼働率を上げる前に確認すべき指標

予約が入らないと、つい値下げしたくなるものです。しかし、それは早計かもしれません。稼働率が低い原因は、表示されていない、選ばれていない、詳細ページで不安が残る、価格で離脱するなど、段階ごとに異なります。ここでは、稼働率を上げる前に確認すべき指標と、予約ファネルの分析を説明します。

稼働率だけを指標にしない

稼働率が高いほど成功とは限りません。低価格で埋めれば1泊当たりの利益は減ります(民泊の料金設定)。稼働率は、入金額、平均単価、利益と合わせて見ます。

稼働率を上げる目的は、売上ではなく利益を増やすことです。稼働率を下げずに単価を上げられるか、清掃回数を減らせるかを同時に考えます。

予約ファネルを分解する

予約が入らないときは、次の段階でどこに問題があるかを分けます。

  1. 表示(検索結果に表示されているか)
  2. 選定(写真とタイトルでクリックされるか)
  3. 詳細(説明で不安が残らないか)
  4. 予約(価格と条件が合うか)

表示で落ちているなら、検索条件の合致(エリア、宿泊人数、日程、設備フィルタ)。選定で落ちているなら、写真とタイトル。詳細で落ちているなら、説明と設備。予約で落ちているなら、価格と条件を改善します。

確認する指標

表示回数(インプレッション)

検索結果でどれだけ表示されているかを確認します。OTAの検索結果は、物件の所在地エリアと、検索条件(人数、日程、設備フィルタ)への合致で決まるため、Webサイトのようなキーワード対策とは異なります。表示が少ないなら、エリアの検索需要と条件の合致を確認します。

クリック率(CTR)

表示されたうち、どれだけクリックされたかを確認します。クリック率が低いなら、タイトルと最初の写真を改善します。

詳細ページの閲覧から予約への転換率

詳細ページを見た人のうち、どれだけ予約したかを確認します。転換率が低いなら、説明文、設備、キャンセル条件、価格を見直します。

問い合わせの内容

問い合わせの内容を分類すると、説明不足のポイントが見つかります。同じ質問が多い場合は、FAQと説明文へ反映します。

価格と条件の確認

価格で離脱している場合、単純な値下げではなく、条件を見直します。

  • 最低泊数を短縮する
  • 清掃料金と追加人数料金を調整する
  • キャンセル条件を緩和する
  • 曜日・季節で価格を変える
  • 直前空室は最低泊数を短くして埋める

値下げは、利益を確認しながら段階的に行います。安売りで満室にしても、清掃と消耗品が増えて利益が減る場合があります。

写真、説明文、価格、条件を一つずつ変えて結果を測る作業を続けると、稼働率が50%から70%へ動くこともあります。この差は通年で見ると、とんでもない金額になります。一度の変更で判断せず、改善と検証を回し続けます。

競合と市場の確認

自分の物件の稼働率が低いのは、市場全体の問題か、自分の物件だけの問題かを確認します。同じエリア・定員の競合の価格、予約可能日、評価を調べます。

実際、市場全体が低迷しているなら、需要のない時期を値下げで埋めるより、営業日を絞る判断もあります。

稼働率改善のチェックリスト

  • 稼働率を入金額・単価・利益と合わせて見ているか
  • 表示・選定・詳細・予約のどこで落ちているか分析したか
  • 表示回数とクリック率を確認したか
  • 転換率と問い合わせ内容を確認したか
  • 価格と条件(最低泊数、キャンセル)を見直したか
  • 競合と市場の状況を確認したか
  • 値下げの前に改善余地を確認したか

上げる前に、止まっている段階を見るべし。

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参考情報(公式)

民泊運営者

民泊太郎(ミンタロー)

「倶楽部 民泊」正会員。大手企業で複数の新規事業をゼロから立ち上げ、その経験をもとに独立。民泊事業では参入後わずか2年弱で売上2億円を突破。事業立ち上げと成長の経験を活かし、再現性を重視した民泊ビジネスのノウハウを限定的に提供している。

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