単価・稼働率・泊数の考え方を整理!民泊売上の計算方法
民泊の始め方

単価・稼働率・泊数の考え方を整理!民泊売上の計算方法

民泊の収支計画では、まず販売可能泊数、稼働率、平均宿泊単価から、月間の宿泊売上を試算します。

ただし、ここで算出した宿泊売上が、そのまま口座へ振り込まれるわけではありません。実際の予約では、追加人数料金や清掃料金、連泊割引、キャンセルによる返金などが加減され、さらにOTA手数料が差し引かれます。

この記事では、月間宿泊売上の試算方法から、予約ごとの料金計算、最終的な入金額の考え方まで順を追って解説します。

宿泊売上の基本式

月間の宿泊売上は、次の式で試算します。

月間宿泊売上 = 販売可能泊数 × 稼働率 × 平均宿泊単価

販売可能泊数は、営業可能な日数です。住宅宿泊事業なら年間180日以内、旅館業なら通年です。自治体条例で期間が限られる場合は、その期間で計算します。

平均宿泊単価は、OTA手数料や清掃料金を除いた、宿泊料金の平均です。稼働率の詳細な扱いについては後述します。

予約単位と宿泊日単位を分ける

民泊の予約は、泊数ではなく予約単位で入ります。3泊4日の予約は1件で、3泊分の売上になります。1泊だけの予約と3泊の予約では、清掃回数と売上が変わります。

1件の予約売上 = 平均宿泊単価 × 泊数 + 清掃料金 − 割引

ここでの清掃料金は、ゲストへ請求する金額で売上の一部です。清掃会社へ実際に支払う清掃費とは別項目なので、収支を見るときは分けて扱います。清掃は予約1件ごとに発生するため、泊数が長いほど1泊当たりの清掃費は下がります。売上を泊数単位で計算するだけでなく、予約単位の件数と平均泊数を分けて見ます。

実入金はOTA手数料控除後で考える

OTA(Airbnb、Booking.com、楽天トラベルなど)の宿泊予約は、手数料が売上から差し引かれて入金されます。収支計算では、税込の宿泊売上ではなく、OTA手数料等を控除した入金額を使います。

実入金 = 宿泊売上 − OTA手数料 − 決済手数料

手数料率はプラットフォームごとに異なり、宿泊者負担か事業者負担かも変わります。あくまで私の運用の目安としては、Airbnbは多くのホストで15.5%です(2025年Q4以降、ホスト側へ一本化)。手数料率は契約内容やプランで一律ではなく、変更されることもあるため、自身の契約画面と公式条件で確認し、入金額で収支を組み立てます。

稼働率の考え方

稼働率が高いほど利益が大きいとは限りません。低価格で埋めると1泊当たりの利益はむしろ減ります(理由は民泊の料金設定)。

また、OTAのカレンダーには、販売停止中の日も予約不可として表示されます。稼働率の調査では、予約済みと販売停止を区別します。

平均宿泊単価の設定

平均宿泊単価は、希望の価格ではなく、同じエリア・定員・設備・評価帯の競合から現実的な価格を設定します。繁忙期、通常期、閑散期で分け、年間の平均を取ります。

連泊割引、長期滞在割引、清掃料金、追加人数料金も単価を構成します。曜日、季節、イベント、予約までの日数で価格を変えると、平均単価も変わります。

計算例:月間売上と実入金

例として、1泊2万円、稼働率60%、30日販売可能のワンルームを考えます。

  • 販売可能泊数:30泊
  • 予約済み泊数:30 × 0.6 = 18泊
  • 宿泊売上:18 × 2万円 = 36万円
  • 清掃料金(1件6,000円、5件):3万円
  • 宿泊売上合計:39万円
  • OTA手数料15.5%:6.05万円
  • 実入金:32.95万円

この実入金から、家賃、光熱費、清掃費、消耗品などの費用を引いて、初めて利益が出ます。当たり前のようですが、売上の数字だけを見て費用を忘れると、収支判断を誤ります。

売上計算のチェックリスト

  • 営業可能日数を制度と条例で確認したか
  • 予約単位と泊数単位を分けて計算したか
  • 清掃料金、追加人数料金、割引を含めたか
  • OTA手数料控除後の入金額で計算したか
  • 競合から現実的な単価を設定したか
  • 繁忙期と閑散期を分けて年間の平均を出したか
  • 稼働率と販売停止日を区別したか

売上でなく、手取りの入金額で判断すべし。

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参考情報(公式)

民泊運営者

民泊太郎(ミンタロー)

「倶楽部 民泊」正会員。大手企業で複数の新規事業をゼロから立ち上げ、その経験をもとに独立。民泊事業では参入後わずか2年弱で売上2億円を突破。事業立ち上げと成長の経験を活かし、再現性を重視した民泊ビジネスのノウハウを限定的に提供している。

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