
民泊のOTAはどれから始める?初心者でも失敗しにくい選び方
「掲載先は多いほど有利」と考え、はじめから色々な予約サイトに掲載しがちですが、民泊を始めるとき、掲載先のOTA(予約サイト)は最初から複数用意する必要はありません。1軒目は、まずAirbnbだけで始めるのが現実的です。
複数のOTAへ同時に出すと、カレンダーの同期、価格の更新、問い合わせ対応がその数だけ増えます。運営工程が固まっていない段階でこれを抱えると、二重予約のような致命的なミスにつながります。
この記事では、最初の1つにAirbnbを勧める理由と、複数へ広げる判断時期を扱います。掲載ページの作り方は見せ方で差がつく!予約される民泊写真とリスティングの作り方、複数OTAの在庫同期は民泊の複数OTA・複数物件管理の手間を減らす方法とは?を参照してください。
1軒目はAirbnbから始める
理由は、初心者にとって使いやすいためです。
管理画面のUIが分かりやすく、リスティングの作成から料金設定、メッセージ対応までを迷わず進められます。困ったときのサポート体制も手厚く、トラブル時に相談できる窓口があります。開業直後は、想定していなかった質問やトラブルが必ず出てくるため、この差は小さくありません。
日本で民泊を探す個人旅行者、とくに訪日客の利用が多いことも理由の一つです。1軒目で必要なのは、掲載先を増やすことではなく、最初のレビューを積み上げることです。
掲載までに用意するもの
Airbnbへ掲載する前に、次を揃えます。
- 住宅宿泊事業の届出番号(届出後に発行される)
- 物件の写真
- タイトルと説明文
- 定員、ベッド構成、設備の情報
- ハウスルール(騒音、ゴミ、喫煙、パーティーの可否)
- チェックイン方法と鍵の受け渡し方法
- 基準価格、最低宿泊日数、清掃料金、キャンセル条件
住宅宿泊事業の届出番号(旅館業の場合は許可番号)は掲載時に必要になります。届出が済んでいない段階で掲載を進めても、公開できません。手続きの流れは住宅宿泊事業の届出手順を参照してください。
180日の日数管理
Airbnbには、住宅宿泊事業の届出情報を登録しておくと、年間の宿泊日数が上限に達した時点でカレンダーが自動的にブロックされる仕組みがあります。
ただし、Airbnbの検知は掲載単位です。同じ届出住宅で複数の掲載を持っている場合や、他のOTAでの実績は合算されません。法令上の日数は届出住宅単位で数える必要があるため、Airbnbの自動ブロックを唯一の管理手段にせず、自分でも日数を把握します。1軒目をAirbnbだけで運用する間は、この自動ブロックが日数超過の歯止めの一つとして働きます。
複数OTAへ広げる判断時期
掲載先を増やすのは、次の条件が揃ってからです。
- 最初のレビューが一定数たまり、評価が安定している
- 清掃、ゲスト対応、価格変更の手順が固まっている
- 稼働率に空きがあり、増やす余地が数字で見えている
- カレンダーと価格を同期する手段を用意できている
順番が逆になりやすいのが最後の項目です。同期の仕組みがないまま2つ目のOTAへ出すと、二重予約が起こります。二重予約は返金と代替宿の手配が必要になり、レビューにも響きます。
意外に思われるかもしれませんが、稼働率が十分に高い物件では、掲載先を増やしても手間が増えるだけで予約は伸びません。まず埋まっていない日があるかを確認してから検討します。
複数掲載で増える作業
OTAを1つ増やすと、次の作業が増えます。
- カレンダーと在庫の同期
- 価格の更新
- 問い合わせと予約メッセージの対応
- 手数料体系の違いを踏まえた収支管理
- レビューの管理
手数料率、宿泊者負担か事業者負担かの扱い、キャンセルポリシーの設計はプラットフォームごとに異なります。同じ価格で出しても、手元に残る金額は変わります。
作業量を抑えるには、サイトコントローラーやPMSで在庫と価格を一元管理します。仕組みの選び方は民泊の複数OTA・複数物件管理の手間を減らす方法とは?で扱います。
OTA選定のチェックリスト
- Airbnbのホストアカウントは作ったか
- 届出番号を取得してから掲載を進めているか
- ハウスルールと料金条件を掲載前に決めたか
- 180日の日数管理の方法を決めたか
- 掲載先を増やす前に、稼働率に空きがあるか確認したか
- 同期の仕組みを用意してから2つ目へ出すか
- 手数料体系の違いを収支に反映したか
増やす前に、1つで型を作るべし。
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